こんにちは!子育て家庭の家計改善をサポートする、はりかえあいです。
7月末に出たiDeCo加入の規制緩和に関するニュースが気になったので、ついでに、iDeCoが気になっている会社員に知っておいて欲しいことをお伝えします。
iDeCo加入規制緩和!?
7月29日 の日本経済新聞にて、厚生労働省が個人型確定拠出年金(iDeCo)の会社員の利用を緩和すると報じ話題となりました。
私も気になってのでよく見てみましたが、どうやらまだまだ検討段階であり、実現する可能性が高いわけではないようですね。
企業型確定拠出年金に加入 している会社員の場合、規定などにより 個人型確定拠出年金(iDeCo )には加入できないことが少なくありません。
先日相談に来たお客様も、 iDeCo が気になっていたけれど加入できない会社員さんでした。
規制が緩和されて会社員のだれもが加入できるようになれば嬉しいことですが、「そうとは言い切れない部分」もあるので、会社員の方はイデコの制度の本質をよく理解してから利用して欲しいなと思います。
iDeCo の所得控除は”納税の先送り”がキホン
iDeCoは掛け金が全額所得控除となり、所得税と住民税が軽減されるというのが大きな魅力です。
しかし、掛け金を出したときには税金が減りますが、その分掛け金を受け取るときに課税されるようになります。一時金で受け取るときは「退職金収入」として、年金で受け取る場合には「年金収入」として扱われます。
退職金や年金は受け取るときに税控除があるので、必ずしも税金がかかるとは限りません。しかし、比較的多くの退職金や年金が期待できる会社員は、 iDeCo で貯めたお金を受け取るときには税金がかかる可能性が高いです。
つまり 「iDeCoで所得控除となった金額=節税できた金額」というわけではありません。 本当に iDeCo を始めるとお得なのかどうかは、加入者の状況をかなりしっかりシミュレーションしてみないと分からないのが実態です。
iDeCo を受け取るときに「公的年金等控除」「退職所得控除」が使えることが単純にメリットだと思っている人は、 iDeCo のことをよく理解できていないということですので、ご注意くださいね!
老後資金を確保するために有効な制度
我が家の場合はお得になりそうだという見込みがあるので、夫婦ともにiDeCoに取り組んでいます。
しかし、 iDeCoに過度な期待は持っていません。 iDeCo を受け取る時期までに制度が改悪されないことを祈り、受け取り方を慎重に検討しなければと構えています。
絶対変わることがなさそうな iDeCoの魅力は、「老後費用を確保できること」だと思います。
教育費やマイホーム、そして日々の生活費など・・・お金を使いたい理由が山盛りな30代の我が家にとって、老後資金の確保はついつい後回しにしがちな項目です。
それを iDeCoで確保すること…特に、夫よりも寿命が長いと予想される自分自身の老後費用を自分の名義で確保できることには、それなりの安心感を感じています。
複雑で分かりにくい iDeCo ですが、基本的にはおすすめです。「自分の場合はどうなのか!?」を理解した上で、上手に活用して欲しいです(^^)