こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの張替愛です。
残業手当の廃止や給与制度の改変、会社の業績悪化によるボーナスカットなど、
働いていても突然収入が減ることがあります。
住宅ローンが変動金利の場合は、
景気が良くなって、月々の返済額が高くなることもあります。
急に家計がピンチになることは、
決して珍しいことではありません。
家計が苦しくなって住宅ローンの支払いが苦しくなった時には、
いったいどうすればよいのでしょうか。
目次
苦しいのは今だけ!そんな場合はここからお金を借りよう
「家中のお金をかき集めても、どうしてもあと数十万円足りない」
「数か月後にボーナスが入れば、その後はふつうに返していけそうなのに・・・」
このように、一時的にお金が足りなくなった時、
多くの方は定期預金や保険を解約することを考えがちです。
でもちょっと待ってください。
解約しなくても『借りることができる』ことを知っておいてください。
★定期預金からお金を借りる
銀行に総合口座を持っている方なら、自分の定期預金を担保に、簡単にお金を借りることができます。
特別な手続きは必要なく、普通預金口座の残高以上の金額を引き出すと、自動的に借入する仕組みになっています。
この制度を利用すれば、定期預金を解約せずにすみます。
借入の利率は定期預金の金利プラス0.5%程です。
カードローンやキャッシングなど、他の金融機関に借りるのに比べて、格段に低い金利で借入れすることができます。
「今だけ!」「少しの金額だけ!」というときにおススメです。
★生命保険からお金を借りる
終身死亡保険や、満期が来たらお金を受け取れる保険に入っている場合には、そこからお金を借りることができます。
「生命保険契約者貸付制度」といって、解約返戻金の一定範囲からお金を借りられる制度です。
保険は一度解約してしまうと、入りなおしたくても持病があって入り直せなかったり、年齢が上がっているせいで保険料がぐんと高くなってしまうことがあります。
この制度を利用すれば、保険を解約しなくてすみます。
ちなみに、保険料の支払いが苦しいので辞めたい場合には、「払済」という制度もあります。
解約してしまうと保障がなくなってしまいますが、払済であれば保障を残すことができます。
制度を利用したい時は、ご契約している保険会社にご連絡して手続きを行ってくださいね。
一番簡単な方法だと思って『親や兄弟・友人に借りる』という方も多いと思いますが、”信頼”はお金では買えません。
充分に注意してくださいね。
これから先ずっと苦しい!そんな場合は気合を入れて対策!
「給与が下がった」
「奥さんが仕事を辞めた」など
今後もしばらく家計が苦しい場合には、気合を入れて住宅ローンの完済を目指して対策をしましょう。
一番おすすめなのは、住宅ローンの借り換えです。
最近の超低金利時代の影響で、住宅ローンの金利は過去最高に低いです。
住宅ローンの借り換えにはもっとも良いタイミングなのです。
ただし、住宅ローンの借り換えにはいろいろな手数料がかかります。
繰り上げ返済手数料や抵当権の抹消・設定費用、事務手数料や印紙税、保証料などです。
金融機関によってさまざまですが、10万円~60万円くらいかかります。
以下の条件に当てはまるときは、住宅ローンを借り換えを検討してみてください。
★住宅ローンを借り換えた方が良い3つの条件
・金利差が0.5%以上
・残高が1000万円以上
・返済期間が10年以上
借り換えの諸費用が現金で用意できない場合には、住宅ローンの残高にプラスして諸費用分も借りることができます。
各金融機関で借り換えの相談はできますので、もしかしたら…と思ったら相談にいってみてくださいね。
うまくいけば、トータルで何百万円も得することも!
月々の返済金額が少なくなるので、ぐっと家計が楽になりますね。
どうしても返せない!そんな場合は?
「手元の資金もない」
「収入の目途が立たない」
「住宅ローンの借り換えもできない…」
そう思ったら、住宅ローンの支払いができなくなる前に対策してください。
できるだけ早く行動することがポイントです!
★銀行に正直に相談する
返済が難しそうなときは、正直に銀行に相談してみてください。
銀行側もできれば返済してもらえるのが一番ですから、返済期間を延ばしてくれるなどの処置をしてくれることがあります。
支払いができている間に相談するのがポイントです。
支払いができなくなってからでは、銀行側の態度が違います。
★手放す勇気も必要
どんなに手を打っても返済するのはできなそう。
そんな時には勇気をもって売ってしまいましょう。
住宅ローンが払えなくなってからだと、任意売却や競売などと、どんどん条件が悪くなってしまいます。
夢のマイホームに無理して住み続けることが不幸の原因なんて、悲しいですよね。
心機一転!
新しい場所であなたの家族にとっての幸せな暮らしを探してみてください。