こんにちは。子育て家庭のためのお金の専門家 張替愛(はりかえあい)です。
子育てや家事、介護など、家庭のことで女性は忙しくなりがち。働きたいと思っても時間は限られるし、できるだけ効率よくお金を得られるようになりたいものです。
そこで、パートなどで130万円前後の年収で働く女性に知っておいていただきたいのが、「扶養の壁」についてです。
配偶者がいる女性は、夫の扶養に入ることで、社会保険料や所得税、住民税などの負担を減らせることがあります。
しかし、一口に扶養と言っても、130万の壁やら103万の壁やら…パパっと理解するのはなかなか難しいものとなっています。
それでも、できる限り分かりやすくお伝えするため、「詳しく・正確に・読みやすく!」を目指して書いた記事が公開されましたので、お知らします。
フルタイム・パートタイムのどちらが良いかは、「扶養」を理解してから決めよう
掲載記事:フルタイム・パートタイム どちらを選ぶ?
掲載サイト:保険市場様
<記事内容>
・社会保険上の扶養制度による「130万円の壁」
・税制上の扶養制度による「103万円の壁」
・注意が必要な3つ目の扶養
・フルタイム・パートタイムはどちらがいいの?
https://www.hokende.com/life-insurance/pension/columns/3_shufu/15
130万円の壁を超えるコツ
記事内でも紹介しましたが、パート勤務かフルタイム勤務のどちらにしようか迷っている人にとって、大きな壁となるのが130万円の壁(勤務先によっては(106万円))です。
一気に社会保険料の負担が発生するため、扶養内のパート勤務から勤務時間を延ばしてフルタイム勤務になるのは、ハードルが高く感じても無理はないと思います。
ただ、社会保険料の負担は増えても将来の年金額は増えますし、働けば働くほど、収入は増えるのが基本です。雇用されて働く人であれば、金銭面でハードルを感じる必要はほとんどないと思います。
つまり、何が扶養から外れるときの大きなハードルになっているかというと、実はほかに、メンタル面での影響が大きいのではないでしょうか。
例えば、次のような理由があるかもしれないですね。
<扶養から外れられない心理的な理由の例>
気持ち | 原因や対策 |
働く時間を増やすこと自体がイヤ |
・仕事内容に不満があるのかも |
プライベートの時間が削られるのがイヤ |
・本当は、収入が増えなくても良いのかも ・将来のための貯金の必要性を実感できていないのかも →何のためにお金が欲しいのかを考えてみては? |
社会保険料を支払うことは、お金をドブに捨てているようなものだと感じる |
将来の年金額や社会のために役立つことだと捉えては? |
このように、パートタイム勤務からフルタイム勤務にするのには、何をためらっているのかを自己分析してみると、よりどちらを選ぶか自分で意思決定しやすくなるのではないかと思います。
なお、くれぐれも勘違いして欲しくないのですが、扶養の壁を越えて働くことが正解というわけではありません。
働き方の正解は、ご本人のみが正解を持っているものです。
例えば、子育てや介護など、他に力を入れたいことがあるために働くことに時間が取れない場合は、無理に扶養の壁を越えようと頑張らないと決めるのもひとつの正解です。
教育費や生活費にかけるお金を増やすことが目的なら、家計のやりくりなどで支出を抑える工夫をして乗り切る方法を選んでも良いかもしれませんよね。
パート勤務とフルタイム勤務のどちらが良いか迷ったときなどは、「そもそも私は、何のために働くことを決めたのか」ということを振り返ってみてください。
答えが見えてくるかもしれませんよ。