こんにちは。子育て世帯のお金の専門家、はりかえあいです。
住宅ローンの頭金について詳しく解説した記事が公開されましたのでお知らせいたします。
「これから住宅購入を考えている人」はもちろん、「いつか住宅を買いたいと思っている人」「いつか結婚したいなと思っている人」などにもぜひ一度読んでおいて欲しい内容です。
目次
メディア掲載:頭金の金額目安まで分かる
「頭金なしでOK!」とチラシに書いてあったのしても、必ず必要になる「貯金」について、6000文字以上かけてじっくりかつ具体的に解説しています。
これさえ読めば、「マイホームを買うために、自分がいくら貯めておけば良いのか」が分かります!ぜひご一読くださいね。
掲載記事:「住宅ローンの頭金はいくら必要?住宅購入時の自己資金や借入金の目安を解説!」
掲載サイト:保険チャンネル様(運営:リクルート様)
<記事内容>
・住宅ローンの「頭金」が必要な理由とは?
・住宅ローンの頭金の相場や目安はどのくらい?
・頭金なしで住宅ローンを組むメリットは?
・頭金なしでも自己資金は必要!無理なく返せる住宅ローンの目安は?
頭金がないのに家を買おうとする人は少なくない
これは私の経験則ですが、マイホームを購入しようと思ったとき、貯金があまりない状態で家を探し始める人が少なくありません。
なぜ貯金がない状態でも家を買おうするのかというと、
・家賃が高いから、もったいないから
・買った方が良い家に住めるから
・早く買った方がお得だから
といった理由があるようです。
特に、新婚さんや、育休産休中の夫婦などに多いと思います。
早く買った方がお得かどうかはケースバイケースなのでシミュレーションしてみないと分かりませんが、家を買うことは決して悪いことではありません。
しかし、お金がない状態で家を買うと困ることがいくつかあります。
頭金を貯めて欲しい理由①:引っ越し・家具費用
まず、イメージしやすい費用として「引っ越し・家具費用」があります。
家を購入したら当然、引っ越しをする必要があります。
たとえ今住んでいる隣に引っ越す場合でも、引っ越し費用はかかります。
引っ越し費用の相場は、時期や引っ越しの距離、引っ越し荷物の量、お願いする業者などによって変わります。
安ければ7万円くらいでお願いできることもあるでしょうが、高ければ20万円以上かかることもあります。
加えて、新居の家具費用がかかります。
これは人によってどのくらいかけるのかに差が出るところですが、特に新築物件だと費用が掛かりやすいです。
住宅金融支援機構「住宅取得に係る消費実態調査(2014 年度)」によると、新築一戸建ての耐久消費財購入額(1 年以内に購入した家具)は、なんと201万円にもなります。
<住宅取得に伴う耐久消費財等への支出動向>
・「一戸建て(新築)」:201.0 万円
・ 「建売住宅」:105.1 万円
・ 「新築分譲マンション」:85.9 万円
・ 「中古住宅」:71.1 万円
出典:住宅金融支援機構「住宅取得に係る消費実態調査(2014 年度)」
内容は、カーテンや照明器具、エアコン、カーペット、ベッド・ソファなどが中心となっています。
どれも生活必需品ですよね。今持っているのが新居に使えないようなら、買うしかありません。
頭金を貯めて欲しい理由②:住宅ローン審査に通るため
住宅ローンは誰でも借りられるわけではありません。金融機関の審査に通る必要があります。
「これなら返済してもらえそうだな」と、判断してもらう必要があるわけです。
金融機関の住宅ローン審査では借りる人の働き方や年収、ほかの借り入れの有無などをみています。しかし、それだけではありません。
万が一、住宅ローンを借りた人が返済困難な状況になっても金融機関が困ることがないように、「住宅を売ったら住宅ローンを完済できるかな?」と考えます。
例えば、新築住宅は購入した瞬間に資産価値が2割下がると言われています。つまり、新築住宅を頭金ゼロで購入しようとすると、
金融機関としては、「この人がもし返済してくれなかったら、担保に取っていた家を売っても資金回収できないから困るなぁ。」となり、貸すかどうか悩むことになります。
最終的には、貸してくれるかどうかは金融機関の判断となります。
ですが、住宅ローンの最終審査は、住宅の売買契約を結んだ後です。
そこまで進んだのに、「審査に通らなかったから買えない」となるのは、悲しいですよね。
そのため、頭金は住宅価格のできれば2割ほど貯めておけると良いです。
頭金を貯めて欲しい理由③:諸費用が住宅価格の3%~8%かかる
もうひとつ、家を買ったことがない人は知らないことが多いものとして、「諸費用」があります。
住宅購入をする際の諸費用としては、以下のようなものが挙げられます。
<住宅購入時の諸費用の例>
印紙税・登録免許税・司法書士の報酬・不動産取得税・住宅ローンの手数料・住宅ローンの保証料・団体信用生命保険料・火災保険料・地震保険料・仲介手数料・修繕積立一時金など
かかる費用の目安としては、新築なら住宅価格の3%、中古なら住宅価格の8%が目安です。
なお、建売物件の場合は、新築でも仲介手数料(住宅価格の約3%)が掛かることが多いので、諸費用も8%を想定していた方が良いでしょう。
住宅購入に備えた貯金の理想金額は「住宅価格の3割」
これらの理由から、住宅購入のために用意したい貯金額は、住宅価格の3割を目安に貯められると理想的です。
<貯金の内訳>
住宅ローンの審査に通りやすくなるため…住宅価格の2割
諸費用や引っ越し費用に備えるため…住宅価格の1割
合計 住宅価格の3割
もしも住宅価格が3000万円だったら、理想は900万円の貯金を貯めてから買うことですね。
ただ、「こんなに貯めるのは難しい!」「貯めている間の家賃が厳しい」「住宅ローンの金利が低いうちに買いたい」などと思うこともあるでしょう。
実際には、貯金があまりなくても購入できることはあります。特に若い人であれば、可能性はあります。
頭金や貯金があまり準備できない状態で家を買いたい場合は、返済計画をより綿密に考える必要があります。
住宅購入をちょっとでも考え始めたり、住宅購入用の貯金を始めたりしたら、まずはご相談してくださいね。